第5文化期とは

シュタイナー

シュタイナーの「アカシャ年代記」や「神秘学概論」で説明される、宇宙と人間の進化における現在の位置を確認するための一覧を作ってみました。参考にしたのは上記の本と西川隆範著「ベーシック・シュタイナー」です。私はこの表を自分で作成したノートに書いておいて、シュタイナーの本を読んだり勉強する時の参考にしています。

シュタイナーや人智学を学ぶ中で時々登場する「第5文化期」という時代が、長い宇宙の歴史の中でどういう位置にあるかが分かります。

 

この一覧から現在を説明すると、現在は地球期の中の鉱物界の、物質状態の中のポストアトランティス時代で、そのポストアトランティス時代の中の第5文化期(ゲルマン文化期)であると言えます。

 

さらにインド文化期からの詳細はこちら

ポストアトランティス時代の各文化期は、2160年続き、合計15120年です。春分点は25900年で黄道12宮を1周し、2160年ごとに次の星座に移ります。(この周期は地球の歳差現象による春分点の移動のことです。)

現在は第5文化期なので春分の時に太陽は魚座にあります。その前の牡羊座の時代(火星文化)について「星と人間」の中でこんなことをシュタイナーは言っています。

ポストアトランティス第4期、つまり紀元前8世紀に始まり、15世紀に終わる時期に、火星文化と名付けることのできる状況が形成されました。個々の社会的構造は、この時代、本質的に火星文化、闘争文化を通して発生しました。いまや戦争は時代遅れです。戦争は昔より恐いものになっており、時代遅れのものです。

「時代遅れ」の戦争が今も地球のあちこちで続いていることが本当に悲しいです。

さらにこれを見ると現在の第5文化期は「意識魂」の時代です。「感覚魂」「悟性魂」「意識魂」についてはまた追って詳しく書きたいなと思っていますが、簡単に説明すると、感覚魂は「感じる心」で、悟性魂は「知的な心」そして意識魂は自らの本質を知覚する「意識的な心」です。私達一人一人が他の人と違ったかけがえのない存在だとするのが意識魂です。

悟性魂は知的で分析的ではあるものの、信じやすく暗示にかかりやすい面もあります。理論や権威についつい引っ張られるところがあります。意識魂は迷いながらも自分の内側を意識して進んでいこうとする心です。14歳~21歳までの第③七年期は悟性魂を育てる時期で、知識を積み上げていく時期です、その後の21歳~28歳という第④七年期は意識魂を育てていく時期です。自分が何をしたいか、何ができるかを意識して行動する時期です。

その意識魂の時代がとても大きいカテゴリーとして第5文化期だとシュタイナーは言っています。まだまだ頭や理屈で考えて、社会の決まった見えないルール(レール?)のようなものに外れないように私達は日々を送っているのですが、それはひとつ前の生き方なのだと言っています。意識魂の時代ではあるものの、まだまだほとんどの人が悟性魂の心を引きずっているそうです。

占星術では2021年「グレートコンジャンクション」があり、2021年末から風の時代になる・・・という話をよく耳にしました。物質的な幸せから人それぞれの幸せ、豊かさが重視される時代になる、という感じで言われていると思います。シュタイナーの言う意識魂は、この占星術で言う風の時代の考え方に似ているのかなと思いました。

シュタイナー的にはルネサンス期からそんな時代に突入している、と言っています。レオナルドダヴィンチは意識魂の時代の先駆けなのかもしれない・・・なんてことを思いました。普段「今日の占い」を見て一喜一憂している私達にはこの大きなくくりでの意識魂を感じるのは難しいかもしれませんが、なんとなく「面白いなあ」と思って頂けるだけでもいいのかなと書いてみました。

意識魂の感覚はシュタイナーが言う「ミカエル」の時代感覚・意識感覚なのですが、ミカエルについてはまた別で書けたらと思います。