シュタイナーは人間の成長を7年ごとに区切って捉えています。
0歳~7歳を第①七年期、7歳~14歳を第②七年期、14歳~21歳を第③七年期とします。この0歳から21歳にわたる3つの成長期は体の成長期と言われている期間で、その先も7歳を区切りに成長、発達していきます。
第①7年期 0歳から7歳(生まれてから歯の生え変わる時期)
第②7年期 7歳~14歳(歯の生え変わる時期から思春期頃まで)
第③7年期 14歳~21歳(思春期を迎え、性的器官がある程度成熟する時期からおおよそ成人する年齢まで)
この区切りは個人差や男女差でいくらか違いがあります。第③7年期に入る年齢は女子は早く14歳頃、男子は遅くて16歳頃と言っています。
また、人間の体の構成を3つに分けて考えています。1.頭部、2.胸部・3.腹部+手足です。
1.頭部=脳・神経系‥‥「思考」が働く場所。イメージを作りそれを認識する部分。感覚もここに入ります。
2.胸部=循環・リズム系‥‥「感情」が働く場所。心臓や肺があり、リズミカルに循環や呼吸の中心となる部分。
3.腹部+手足=四肢・代謝系‥‥「意志」や欲望が働く場所。お腹で納得して足を動かすことで未来が作られる部分。
この人体の構成に関しては、日常で使う会話の中にも普通に使われるので、分かりやすいかなと思います。
頭部=思考・・・・・ 「頭でっかちになる」「頭が固い」など
胸部=感情・・・・・ 「心を通じさせる」「心が温かくなる」など
腹部=意志・・・・・ 「腹をくくる」「腑に落ちる」など
シュタイナーはこの3つどれもバランスよく育て、大人になってもこのバランスを取っていかなければならないと言っています。思考だけを働かせるとそれは冷たいものになってしまいます。そして意志だけで行動してしまえばそれは欲望のままの行動になる可能性があります。「思考」と「意志」真ん中でを繋ぐのが「感情」です。この3つをうまく働かせることでバランスよく生活していけたらと思います。