シュタイナーは感覚を12に分け、その感覚それぞれをバランスよく育てることが大切と言っています。特に子供時代にたくさんのものごとに関わり合い、多くの感覚を使う事で感覚は育てられます。
1. 触覚
2.生命感覚
3.運動感覚
4.平衡感覚
5.嗅覚
6.味覚
7.視覚
8.温度感覚
9.聴覚
10.発語(言語)感覚
11.概念(思考)感覚
12.自我感覚
成長過程によって特に育つ感覚があります。
〇1~4は内部感覚(下部感覚)と言って意思の領域で働き、肉体的な活動を近くする感覚。主に0歳~7歳に育つ感覚
〇5~8は外部感覚(中部感覚)と言い、感情の領域で働き、自然界(周囲)を知覚する感覚で主に7歳~14歳に育つ感覚
〇9~12は精神感覚(上位感覚)で、思考の領域で働き、主に14歳~21歳に育つ感覚
幼児期に親子でのふれあいや、自然に触れる遊びをする、外で元気に遊ぶといったごく普通に行われる日常を大切にすることで感覚は育っていくのだと思います。ベビーマッサージも興味がある方は取り入れるといいのでは。
高橋巌著『シュタイナー 生命の教育』(角川選書)でも12感覚を上とは別のカテゴリー分けをしているのですが、分かりやすく解説しています。12歳になるまでの人格形成、人間形成のための決め手として、シュタイナーが大切にしていたのが感覚教育であるとしています。それ以降の上位感覚についてもひとつひとつ例を出して説明しています。12感覚の本は他の著者のものもいくつかありますが、私はこの本での説明が気に入っています。
<参考文献>
『シュタイナーの子育て30のヒント』岩橋亜希菜 著
『教育の基礎となる一般人間学』ルドルフ・シュタイナー 著