ラベンダー
〔英〕Lavender 〔仏〕Lavande 〔学〕Lavandula officinalis / Lavandula angustifolia
〔科名〕シソ科 〔抽出部〕花の咲いた先端部分、葉 〔抽出法〕水蒸気蒸留法
ラベンダーの香りでリラックス
ラベンダーは、アロマテラピーでは最も人気で広く利用されるエッセンシャルオイルです。甘く独特なフラワー調の香りは、心をリラックスさせ安眠を誘います。
リラックス効果があるという事は、体の様々な緊張を和らげたり不調を鎮めたりと「鎮静」の効果がある香りです。なので頭痛や生理痛、筋肉痛といった痛みを鎮めてくれます。
外用で使う
ラベンダーの「鎮静」と並ぶもう一つの特徴は外用で利用する「殺菌」や「炎症を鎮める」効果です。1930年頃に活躍した化学者であるルネ・モーリス・ガットフォセは、実験中にやけどをした時にラベンダーオイルで治療したことでアロマテラピーという言葉を作った事は、有名な話です。肌の様々な炎症を鎮めたり、殺菌してくれるので香りのよい消毒用のオイルとして利用することができます。ニキビや虫刺され、水虫などに薄めて使ったり、直接原液を付けることもあります。
もちろん利用する時は少量を薄めてから肌に異常がないかを注意深く観察しながら使う事が大事です。体調の回復が見られない場合は、医師に診てもらう事も頭に入れておかなくてはなりません。
ラベンダーオイルの簡単な利用法
日々の疲れがたまった時は、ラベンダーオイルのお風呂や、お休み時に枕元にテッシュに数滴ラベンダーのエッセンシャルオイルを垂らして香りを楽しみながら睡眠をとる事がおすすめです。
<ラベンダーの入浴剤の作り方>
天然塩やエプソムソルト大さじ1~2杯を深めの小皿に入れ、そこにラベンダーのエッセンシャルオイル5~6滴垂らしてスプーンなどでよくかき混ぜてバスソルトを作ります。お風呂に作ったバスソルトを加え、よくかき混ぜてからお風呂に入ります。
ラベンダーオイルには種類があります
ラベンダーは一本あるととても利用範囲の高いエッセンシャルオイルです。ラベンダーの種類は様々あり、エッセンシャルオイルもリラックス効果の高いいわゆる「ラヴェンダー」の他に「ラバンジン」「スパイクラベンダー」があります。
一般的なラベンダーは別名「真正ラベンダー」「トゥルーラベンダー」と表記することもあり、他のラベンダーと区別するためにこのように呼ばれます。
ラバンジン、スパイクラベンダーは真正ラベンダーに比べて甘みがなく、すっきりとした香りです。なのでリラックスや鎮静目的であれば真正ラベンダーをおすすめします。真正ラベンダーは品質のよいものは価格が高いので、日常的に使う場合は安価に求めることができるラバンジンでも代用できます。
ラバンジン、スパイクラベンダーについては別のページで紹介します。