ラベンダー

ハーブ

ラベンダーについて

学名:Lavandula species  科名:シソ科    利用する部分:花

和名:      草木の種類:多年生常緑低木

ハーブの中でも特に人気で知名度も高いラベンダー。アロマテラピーではとても使用頻度が高く、様々な事に利用できます。ハーブとしても人気ですが、観賞用かクラフトやドライフラワーに利用することが多く、ハーブティーとしてはあまり使われないのかなと思います。

それでもリラックスや安眠のためのハーブティーとして、他のリラックス系のハーブに少しブレンドすることがあるので少量からブレンドしてみてもいいのでは。ほんのり香るラベンダーのハーブティーは、心がほっとします。

栽培するにはラベンダーの苗を園芸ショップでよく見かけるので、苗から育てるのが一般的です。初夏に花を咲かせ、秋にも咲いてくれるものもあります。

ラベンダーは咲いた後、刈り取って飾ったりドライにして活用することが多いのですが、その後、冬~春の初めに強剪定をすることでその年の初夏にまた元気なラベンダーの蕾を付けるので、これをするのとしないのでは見た目も大きく違ってくるので毎年必ず強剪定することをおすすめします。

 

 

ラベンダーの種類について

ラベンダーは様々な種類があります。種類によって花や葉の形、香りの特徴も変わってきます。

イングリッシュラベンダー

学名:  Lavandula angustifolia / Lavandula officinalis

真正ラベンダーまたはコモンラベンダーとも言われ、最上質のエッセンシャルオイルが抽出されます。いわゆる「ラベンダー」というとこの種類で、細い枝の先に丸みのある蕾がまとまってつく見た目はとてもかわいらしいです。花が咲く前の蕾の状態で収穫します。北海道の富良野ブルーもこの種類です。ヨーロッパでも高地で品質のよいものが育ちます。

イングリッシュラベンダーは香りがよく、開花前の蕾の状態で収穫してドライにして様々な用途で利用することができます。ハーブティー、ポプリ、ドライフラワー、サシェなど。

このページのトップ写真もイングリッシュラベンダーになります。

 

フレンチラベンダー

学名: Lavandula stoechas

紫色の花の上部にウサギの耳のような苞葉(ほうよう)があります。ストエカスラベンダー、フレンチラベンダーが代表的です。この種類からも上質のエッセンシャルオイルが抽出されます。

 

デンタータラベンダー

学名: Lavandula dentata

別名フリンジドラベンダー。「デンタータ」というのはラテン語で「歯のような」という意味だそうで、ギザギザの歯のような葉っぱからこの名前がついているようです。葉っぱもいい匂いがします。花な一般的なラヴェンダーとはちょっと違って、それぞれ花の下に花を包むような葉(苞葉)がついています。四季咲きで冬にも花を咲かせてくれます。

 

スパイクラベンダー

学名:Lavandula spica / Lavandula latifolia

真正ラベンダーよりも低地で育ち、寒さにも強い。香りはラベンダーよりもカンファーの香りが強めでさっぱりしています。他のラベンダーに比べて強く元気に育つことから「男のラベンダー」と呼ばれているそうです。

ラバンジン

学名: Lavandula hybrida / Lavandula flagrans / Lavandula  burnati

真正ラベンダーとスパイクラベンダーの交配種。高地で育つ真性ラベンダーと低地で育つスパイクラベンダーの中間地帯で広く栽培されている種類。日本でも栽培しやすいようです。丈夫でよく育つのでラバンジン精油は真正ラベンダーに比べると安価で使いやすいです。