ローマンカモミールについて
学名:Chamaemelum nobile (Anthemis nobillis) 科名:キク科 利用する部分:花など
和名:カミツレ 草木の種類:常緑多年草
ハーブティーとして一般的に飲まれるカモミールは1年草のジャーマンカモミールです。ローマンカモミールは多年草です。ローマンカモミールの葉っぱを触ると甘いいい香りがします。ジャーマンの方は葉には香りがないですが、花の香りがとてもいいです。
こんな感じでジャーマンカモミールとローマンカモミールは花の見た目は似ていますが、特徴が違います。
ローマンカモミールをフレッシュでもドライでもハーブティーとして飲んでみると、全く美味しくありません。しかし、薬効を期待して飲む場合もあるようです。葉っぱがいい香りなので葉っぱをドライにしてサシェやポプリ、枕に入れて香りを楽しめます。
エッセンシャルオイルのカモミールはローマンカモミール、ジャーマンカモミールの両方がありますが、こちらは香りがいいのはローマンの方。ジャーマンは青い色をしており、香りはあまりいいとは言えません。青い色はカモミールの特徴成分であるアズレンの色です。よく口内炎の薬やうがい薬などでアズレン配合と書いてあるものがありますが、この成分が炎症を抑えてくれるので、カモミールはローマンもジャーマンも抗炎症作用があり、スキンケアなどにも利用されます。
その他のカモミール
<ダイヤーズカモミール>
学名:Anthemis tincyoria 科名:キク科 利用する部分:花
和名:カミツレ 草木の種類:常緑多年草
普通のカモミールと違って黄色い花びらのカモミールです。ジャーマンカモミールくらいの50センチほどの高さにまで育ちます。香りはなく、薬効も特にないようです。染料として使うときれいな黄色~金茶色が出るそうですが、私はまだやっていません。ジャーマンカモミールで綿を染めたことがありますが、ジャーマンでもそこそこきれいな黄色になるので、こちらも近いうちに染めてみたいと思っています。
<八重咲きローマンカモミール>
学名:Chamaemelum nobile flore-pleno 科名:キク科 利用する部分:花
和名:カミツレ 草木の種類:常緑多年草
葉っぱにとても甘くてリンゴのようないい香りがする八重咲ローマンカモミール。花はクリーム色で小さい花が咲きます。別名ダブルフラワーカモミール。