シュタイナーの人智学を考える上で欠かせない人間の構成要素をまとめてみました。
考え方によって構成が変わってくるのでこのあたりがややこしくさせる原因なのかなと思います。
①シュタイナー教育などでも頻繁に使用される人間の構成要素は、このように4つに分けられます。
1.物質体‥‥鉱物的なもの、肉体(鉱物・植物、動物・人間が持つ要素)
2.エーテル体‥‥植物的なもの、生命体・成長体(植物、動物・人間が持つ要素)
3.アストラル体‥‥動物的なもの、感覚・感情体(動物・人間が持つ要素)
4.自我‥‥人間独自のもの、魂(人間のみが持つ要素)
②別の視点から分類すると、人間は「体」「魂」「霊」の3つに分けられます。これは人間が「物質界」「魂界」「霊界」の3つの世界に関与しているからです。さらにこの3つはそれぞれ3つの要素に分けられます。
体は「物質体」「エーテル体」「アストラル体」に
魂は、「感覚魂」「悟性魂」「意識魂」に
霊は「霊我」「生命霊」「霊人」に分けることができます。
③この中で、アストラル体と感覚魂は現世界での人間においてはひとつにまとめられ、悟性魂を「自我」そのものとしてとらえます。また、意識魂と霊我もひとつと考えます。これを踏まえると人間は7つの要素からなると言えます。
1.物質体
2.エーテル体
3.アストラル体(アストラル体+感覚魂)
4.自我(悟性魂)
5.霊我(意識魂+霊我)
6.生命霊
7.霊人
※この解釈以外にも捉え方によって次のようにも分けられることがあり、さらに違う分け方があるようです。
1.物質体
2.エーテル体
3.アストラル体
4.自我(感覚魂・悟性魂・意識魂)
5.霊我
6.生命霊
7.霊人
参考文献
『神智学』『神秘学概論』『ベーシック・シュタイナー』『色と形と音の瞑想』ルドルフ・シュタイナー著