シュタイナーと私の出会い

シュタイナー

シュタイナーとの出会いは学生時代、大好きな絵本を見るために表参道にあったクレヨンハウスに行ったとき、3階に女性問題や教育関連の絵本ではない大人向けの書籍やオーガニックコットン製品などを置いているフロアで何気なくシュタイナーの本を手に取ったのが初めではないかなと記憶しています。この時は手に取っただけで読んでみたりはしませんでした。

その後時々自分の興味のあるものの周りにシュタイナーというワードが出てきたり、一時スピリチュアル関連の本を中心に読んでいた時期にも、同じ棚にはシュタイナーの本がありました。

アロマテラピーの仕事を始めて随分経った頃、国立のアロマショップで働いている時に、隣がワインをたくさん扱う酒屋さんだったことから、お店のスタッフにシュタイナーが考えた無農薬栽培法「バイオダイナミック農法」で作ったワインについての本を教えてもらい、その農法で作ったワインを飲む機会もあり、一気にシュタイナーについて興味が湧きました。

バイオダイナミック農法の本には、ホロスコープチャートが書いてあり、星の動きが作物に与える影響などが書いてありました。アロマやハーブと同じように占星術にもとても関心があったため、それを見てとてもわくわくしました。植物と星の動きが密接に関わっている!アロマテラピーの中でも占星術と絡めている考え方はあったのですが、実際に植物を育てるのにホロスコープチャートを使っているという事にかなり驚きました。

そんなことからシュタイナーの全体像が知りたいと思い、『シュタイナー入門』(西平 直著)という本を読みました。

その時までは何となく教育関係についてある一定の思想を持っている人、というふわっとしたものしかシュタイナーについての知識はなかったのですが、この本を読んで初めてシュタイナーという人が、教育だけでなくあらゆる分野での思想や哲学を展開している人だという事がわかりました。

そして私が小さいころからずーっと「何故?」と思っていた事に答えをもらえるかもしれない!というわくわく感がそこにはありました。もっとシュタイナーについて知りたいという気持ちが高まります。

小さいころからの疑問、というのはよくある普遍的な疑問です。私たちはどこから来てどこへ行くのか?人間は死ぬとどうなるのか?スピリチュアル系の本で言っていることってどこまで真実なのか?などなど子供の時から大人に聞いても誰も答えてくれなかった事、哲学や思想、宗教、スピリチュアル系などの本を読んでも腑に落ちる答えが見つからない事、そんなことに何かヒントがもらえるように思えたのです。

その後はシュタイナーの本を図書館で見つけては読むようになるのですが、図書館には教育関連の本がほとんどで、それ以外の本は少ししかありませんでした。でもその中で『シュタイナーの本のカタログ』という本を見つけ、日本にもたくさんのシュタイナー関連の本が出版されていることもわかってきました。

国立の駅前にシュタイナーの本を比較的たくさん扱っている書店があったため(今は確認していないのであるかわかりません…)、本のタイトルで気なったものを購入して何冊か読みました。でもその内容をほとんど理解できないのです!理解できないながらも字を追ってみるのですが、日本語なのに何故か内容が分からない…。

そんななかシュタイナーの講座に数年通うチャンスがあり、講座での話を聞くことで少しずつ本で分からないことが分かるようになってきました。シュタイナーの様々な思想や学びは難しいけれど、その多くが私にとって腑に落ちるものでした。

とても分野が広く、難しいシュタイナーの思想を分かりやすく知ることができる入り口があればいいなとずっと考えています。

このサイトでそのお手伝いがほんの少しでもできればと思っています。